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滝田ゆうの電車風景。 [アート・本]

諸事情で更新がだいぶ遅れました。
『小田急顏復活』てぇ記事を予定してたんですが、いろいろあって手付かずで…Chitetsuさんスミマセン。
滝田表紙.jpg(1)
こんな時は本棚あさり…でこんなの発掘しました。
お若い方はご存知ないでしょう〜ってこのブログに若い読者がいるのかな?

昭和40年代に人気のあった漫画家で、自分の生まれ育った向島寺島あたりの記憶を、独特のペンタッチの絵で描きました。
この本は戦後〜昭和30年代前半のスケッチと文章で綴ったエッセイ=昭和夢草紙っていうわけで、鉄道が走る街シーンはなかなか味があります。
滝田12.jpg(2)
下手な説明より、滝田流町と鉄の昭和風景=なかなか多弁なイラストをみていただきますね。

 
滝田01.jpg(3)商店街で早起きなのは豆腐屋とパン屋〜これは今でも変わらないでしょうか。
店の後ろを走り抜ける電車、窓が3段なんで東武に入ったロクサンかな?
踏切の音の『ケーン、ケーン』は滝田オリジナルですね。感じ出てます~このころは電鈴式が殆どだったし。

子供向け時代劇のヒーローが頭巾(ずきん、と読めない人も多いかな)を被ってたのは憶えてます。
快傑黒頭巾や赤頭巾、紫頭巾ってのもあったような…。
ガードみたいな高いところからエイやっと飛び降りると、風呂敷のマントがなびいてかっこいい!
滝田03.jpg(4)
Cedarがガキ時分でも、風呂敷や手ぬぐいで覆面してチャンバラごっこやってましたねぇ。さすがにオムツではやらなかったけど…。漫画雑誌やテレビでも、ほにゃらら仮面やうんちゃら頭巾がチャンバラチャンバラやってました。

(5)ガキの鉄風景から一転、わけあり大人の鉄風景をいくつか。
滝田14.jpg
滝田漫画の視点は、場末のませガキが大人の世界を垣間見る〜酒場、銘酒屋、赤線に出入りする男と女のやりとりを覗く〜みたいなのが多いのですが、人だけでなく街並みや家の細部が描き込まれているところがCedar好みです。

(6)朝もやの電車駅、カーブしたホームに女1人…。何か訳あってこの街を出ていくのか…。滝田04.jpg

 
滝田09.jpg(7)
人間模様の背景の鉄風景〜モヤモヤな距離感がなんともですねえ…。


都会の鉄風景に欠かせない高架線の風景3題
滝田さんの街の近くなら、東武の業平橋、京成の町屋〜日暮里あたりか?
今みたいに城塞のように聳え立つ!ってのとは全く違って、古い高架線の下は様々な商売の場所が・・・こんなのも急速に姿消しつつありますね。
滝田06.jpg(8)
有楽町界隈の進駐軍と女性のお話はよく紹介されますが、その時代をCerdaは知りません。
滝田07.jpg(9)

滝田13.jpg
(10)Cedarが社会人になったころくらいまでは、古いガード下にはこんな湿った怪しいムードが立ち込めていましたが、ずいぶん『浄化』されてしまいましたね。

(11)土手下でのこれは、全くおんなじようなこと、自分も経験ありだなぁ。滝田11.jpg
こうして大人になっていく~なんてことは無かった・・・。

という感じで、懐かしい鉄風景というより、なんとなく記憶を呼び起こしてくれる、っていう絵なんです。


滝田漫画が東京の場末を舞台にしている以上、都電もよく登場します。
(12)
滝田05.jpg
月明かりの停電の街を行く青電車(終電1本前)と、朝の鈴なり電車。滝田10.jpg
(13)
いずれも都電の代表的2軸単車、400形ですね。戦後まで活躍していましたが、Cedarが都電を気にはじめた頃には姿を消していました。

滝田15.jpg(14)こちらはバス。
狭い商店街をキリキリと抜ける路線バス。ボンネットバスが人や大八車かき分けていく姿も、あちこち見られた光景でしたね。最近は都内のバスもずいぶん整理されてしまいました。
滝田17.jpg(15)
~てな感じで、ここに出てくる昭和の『におい』はCedarが小学生の頃までは普通に残っていましたが、あのオリンピックの街壊し(と小林信彦さんは書いています)によって、消えていったような気がします。
今の東京は絵になるか?はともかく、またまたオリンピックで壊される前に記憶に焼き付けないと・・・
てなわけで東京モヤモヤ鉄に精出します。

あ、その前に小田急顔復活だあ!
ではまた。





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コメント 22

Chitetsu

何とも懐かしい風景の数々!
絵って、時として写真よりも雄弁だったりしますね。
この本、買いに行きます!

PS 小田急顔計画、首振ってお待ちしています〜。
by Chitetsu (2015-06-06 06:10) 

Cedar

■Chitetsu様
この世界、貴兄はお好きだと思います。
ただこの本がまだあるかは??
結構古い本です、しかも文庫ですから・・

もし見つからなかったらお貸しします。
by Cedar (2015-06-06 07:36) 

滝田いぬ

いつもいつもすばらしい記事!
小職、国立在住の35年前、国立駅近くの小さなバーでよく滝田氏と隣席することがあってお話を伺ったことがあります。
懐かしい風景の中に気骨のあるディテール。いや、ひさしぶりに思い出しました。読み返します!
by 滝田いぬ (2015-06-06 08:18) 

Cedar

■滝田いぬ様
>国立駅近くの小さなバーでよく滝田氏と隣席~
そうそう、向島生まれの滝田さんは、最後まで国立の団地住まいでした。
今様長屋とかいって、気に入ってらしたようですね。

いろいろ身辺キナ臭いです・・・そのときはまた。
by Cedar (2015-06-06 08:47) 

hanamura

ふきだしの中もセリフでなくて、絵なのがイイですねぇ。
山の中で育った私には、昔じゃなくて、今も憧れの東京風景
小田急顔復活(?)気になる江ノ島線沿線住民です。
by hanamura (2015-06-06 09:40) 

京葉帝都

モノクロながらも心のこもったタッチによるディテールから色々な情景が浮かび上がってきます。少し前までの京成立石界隈は盛り場と電車の距離が短かったです。高架下に何でもありというと、浄化前の黄金町〜日ノ出町を連想します。

by 京葉帝都 (2015-06-06 11:03) 

Cedar

◼︎hanamura様
吹き出し中のものが面白くって〜。
最近の東京風景は厳しいっす。
◼︎京葉帝都様
心のこもったタッチ=なるほどです!
(7)は立石のイメージですね。
(8)は京成でしょうか?小学校の同級生が家が新三河島近くの高架下で印刷屋さんやっていたのですが、社会人になって行ったらPサロンになっていました。

★モボ様
★あるまーき様
★AKI様
nice!ありがとうございます

by Cedar (2015-06-06 16:05) 

suzuran6

吹き出しの中が「ぐるぐる」となっているのを見て、印刷のミス?と、子供の頃思っていましたが、今おじさんになってから今の自分の気分は吹き出しに「ぐるぐる」だなぁ~
なんて考えてしまいます。
大人のマンガなんですね。
by suzuran6 (2015-06-06 18:01) 

かわうそ

 Cedar様
 あぁ、なつかしい。この本昔読んだことあります。
 ただ、オリンピックの年に生まれたかわうそには、残念ながらこの本の挿絵に描かれた風景が「幼いころの原風景」として残っていません。
 ただし、6歳年上の兄は「原風景」として残っているようです。
 やっぱり昭和30年から40年の間に日本が激変したんだなぁと思うことしきりです。
 ところで、最初に踏み切りの挿絵が出てきたのでお聞きしたいのですが
Cedar様は「第2種踏切」を見たことがありますでしょうか?
 いや、かわうそがものごころつくころには「第2種踏切」はすでに廃止になっていて見たことがないものですから、ちょっとお聞きしてみたくて。
 へんなこと聞いてすみません。
 

 
by かわうそ (2015-06-06 19:47) 

Cedar

◼︎suzuran6様
吹き出しの中の『ぐるぐる』ってどんなものでしょう?
床屋のアレ?それとも単なる渦巻きとか?
どっちも滝田漫画の吹き出しにあった気がします。

by Cedar (2015-06-07 01:53) 

Cedar

◼︎かわうそ様
前にも書きましたが、東京の劇的変化の原因は、戦災よりオリンピックの街壊しとバブル景気の暴走ですね。
第2種踏切って、時間限定で警守がいる、って奴ですか?
いゃー流石に見たことありません。


by Cedar (2015-06-07 02:00) 

Cedar

★ぷっぷく様
★nd502様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-06-07 02:12) 

Cedar

★やまびこ3様
★UZ様
nice!ありがとうございます

by Cedar (2015-06-07 09:24) 

狂電関人

Cedarさま

頭巾世代ではありませんが、風呂敷マントはやってました!(笑)

滝田さんの画はその書き込みのトーンがモノクロ写真の持っている
それに近いというか・・・で、
めっちゃ好きです!!
昭和の哀愁が詰まってますね。電関人もこの本欲しくなりました。
by 狂電関人 (2015-06-07 11:47) 

からんだ

東京風景、私は世代的に実体験はしておりませんが、
温もりと優しさに溢れる時代だったんだなと、記事を拝見させていただきました。

線路際の居酒屋と高架下の商店。
本当に、線路と街との距離感が心地よいですね。
こんな居酒屋で集電までぐだぐだしていたいです…。
by からんだ (2015-06-07 17:00) 

かわうそ

 Cedarさま
 変なことをお聞きして、まことにみませんでした。
いや、小学校の頃図書館にあった古い鉄道辞典があって「第2種踏切」が載っていたんですが、写真だけで何の解説もなく、兄に聞いて「時間限定で警守がいる」踏切だと知りました。当時は東海道ほんせんにも結構第3種や第4種の踏切が多く小学生の私には、渡るのに緊張したことを覚えております。
 で、交通量の多い昼間の間だけでも踏切番のいる第2種をなんで無くしてしまったのか、子供心に不満に思っていました。
 先日、 池田邦彦 氏の描かれた漫画「おもいで停留所」に第2種踏切が出てきたので Cedar 様ならライブで第2種踏切を見ているかもしれないと思ったので質問させていただきました。
 今、里帰りするとかつての第3種、第4種踏切はすべて第1種になっておりこのようなところにも時の流れを感じます。


by かわうそ (2015-06-08 00:41) 

のり

子供の頃には、まだこんな風景が残っていたような記憶があるのですが…、歳月が流れましたねぇ。
各電車の個性が目立たなくなり(関西はまだある方なのでしょうか)、空も狭くなりました。
あの頃に戻りたいですね(でも、これ以上の人生の苦労はもうしたくないですが…(笑))
by のり (2015-06-08 07:06) 

Cedar

■狂電関人様
風呂敷マントの世代ですか、七色仮面とか月光仮面、けっこう仮面のほうがいいですか?何言ってるのかな?
■からんだ様
最近の線路ときたら、完全武装の高架か、たまに地平走っても檻のなかを走るみたいだし、ガード下は耐震工事という名目で浄化(?)の真っ最中。線路端でせんべろも難しい時代になりました。
■かわうそ様
踏切のことは私に聞かないで。併用軌道好きですから・・
■のり様
>あの頃に戻りたいですね(でも、これ以上の人生の苦労はもうしたくないですが…(笑))
う~ん深い言葉・・人生の苦労はあまりしてないもので・・・


★gardenwalker様
★ねじまき鳥
★SpeedBird様
★シュウチャン様
★undo様
nice!ありがとうございます


by Cedar (2015-06-09 23:20) 

Cedar

★芝浦鉄親父様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-06-13 07:25) 

Cedar

★しおつ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-06-14 03:06) 

Cedar

■arail206様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-06-14 16:13) 

Cedar

ひでほ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-06-14 17:22) 

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